走るのだいすきよしじいさんが、なんか言ってます。
『どうやったら、足が速くなるの?』。昔は、「ひざを高く上げ、腕を大きく大きく振って走ると、速くなります。」なんてことを、本気で信じてた。練習も「ももあげ」だと、足が上がる角度が低いから、「ひざあげ」にしなさいとか、なんとか言っていた。
でも、これだと、腰を高くキープしようにも、よけいに力んでしまうし、実際に「腰落ち」で走ってる人を何人も見た。そういえば、走り幅跳びまで、「ひざを上げろ!」なんて言うもんだから、両ひざを高くしてとんでいく「腰かけ跳び」なんてのもあったっけ。空気椅子じゃあるまいし、ひっくり返って、コケッとなるの、当たり前なんだけど。
「さあ、みんな一緒に、ひざを高くあげて~~~~」
『コケッ!』
「せんせ~~~、背中で着地したら、どこで測るんですか~~~?」
「けつ!」 「………」